ヤマハ指導グレード5級の試験内容やレベルについて解説します!

憧れのピアノの先生になってみたいけど、音大を出てないし、コンクール経験や資格も持っていなかった私。

そこでまずヤマハ指導グレード5級を取ろうと決意しました。そして約1年の勉強の結果、2021年12月に無事に合格しました。

今回は、ヤマハ指導グレード5級について詳しく解説していきます。

こんな方におすすめです

将来的に音楽の指導者を目指す方

ヤマハに通っていないので試験について詳しく知りたい方

音楽大学を卒業してないけど講師を目指して受験してみたい方

ヤマハ指導グレードに興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください!

ヤマハ指導グレードとは

ヤマハグレードは、一般財団法人ヤマハ音楽振興会が制定した検定試験で、ピアノ初学者が受ける13級から、演奏家レベルを目指す2級まであります。

5級からは指導者を目指すための試験となっています。

指導グレードは、実際に音楽を指導するにあたり必要な音楽の諸能力、知識等を審査するもので、実技試験と筆記試験から構成されています。指導グレードは、専門楽器に関係なく共通試験になるので、ピアノ以外の楽器を専門とされる方も受験することができます。

https://www.yamaha-mf.or.jp/grade/examination/teacher/grade5-3.html

ヤマハ指導グレードを取得するメリット

ヤマハ指導グレードを取得することにはいくつかのメリットがあります。

  1. 音楽スキルの向上: ヤマハ指導グレードは、鍵盤実技、ソルフェージュなど、音楽の様々な能力を測る試験です。グレード取得のために勉強することで、より高度な技術を身につけることができます。
  2. 具体的な目標設定: 合否のある試験に取り組むことで、定期的に目標を設定し、それに向けて努力することができます。モチベーションを維持するのに役立ちます。
  3. 客観的な評価: ヤマハ指導グレードは、一定の基準に基づいて行われるため、ヤマハの生徒でなくても公正な評価を受けることができます。特に音大などの学歴がない人にとっては、グレードを取得することによって、音楽スキルを持っていることを他者へ示すことが可能になります。
  4. 教材の充実: 他社の資格と比べて、ヤマハグレードに関する書籍は様々な教材が用意されています。
  5. 就職に有利:音楽講師として就職を希望する場合、ヤマハ音楽教室だけでなく、他の音楽教室での就職にも役立ちます。
こころ

実際に指導グレードを5級は、個人経営の音楽教室でも採用の目安となってるよ

ヤマハ指導グレード5級の試験内容について

試験日程

会場は全国に9ヶ所あります。

札幌・仙台・東京(目黒)・新潟・名古屋(伏見)・浜松・大阪(なんば)・金沢・福岡(西新)

東京(目黒)や大阪(なんば)の会場は月2~3回行われますが、それ以外の会場では年に数回の頻度です。スケジュールは3月に5月~10月分、9月に11月~翌年4月分が発表されます。

受験の申し込みは試験日1ヶ月前からできます。試験会場の定員に達した場合、受付が締め切られることもあるので、受験日が決まったら早めに申し込みをしておきましょう。

試験科目と配点

ヤマハ指導グレード5級の試験科目は、下記の通りです。

科目 (配点)

実技試験

ソルフェージュ

・メロディー視唱(50点) ・ひきうたい(50点) 100点

鍵盤実技

・伴奏づけ(50点) ・移調奏(50点) 100点

筆記試験

・聴音 100点 ・楽典 100点・ コード進行法 100点

ヤマハ指導グレード5級の各科目の内容

実技
  • メロディー視唱
    • 8小節程度のメロディーを初見で歌います。ドレミ唱、ラララ唱など歌い方は自由です。
    • 指定のテンポで、正しい音程・リズムで歌えること、楽譜に記載されているアーティキュレーションを伴って歌えることが求められます。
  • ひきうたい
    • 12 〜 16 小節程度のコードネームに従ってピアノで両手伴奏しながら、メロディーを初見で歌います。
    • 指定のテンポで、正しい音程・リズムで歌えること、コードネームに従って、適切な和音進行、和音の配置、伴奏形で演奏できることが求められます。
  • 伴奏づけ
    • 8小節のメロディーにピアノで伴奏をつけます。最初にメロディーだけを演奏し、次にメロディーに適切な伴奏をつけて演奏します。
    • 正しい和音づけがされており、適切な低音進行ができていること、メロディーに対して、適切な伴奏形・配置で演奏されていることが求められます。
  • 移調奏
    • 8小節程度の課題を、定められた音程に従って移調して演奏します。移調の範囲は長2度・短2度・完全4度・完全5度のそれぞれ上下となります。
    • 指示通りの調に移調し、正しい音・音程・リズムで演奏できることが求められます。
  • 聴音
    • 4小節程度のメロディーと低音を楽譜に記入し、和声はコードネームもしくは和音記号を解答します。
    • エレクトーン音源
    • 各30秒程度の間隔で全体を通して5回演奏されるので、この間に書き取ります。
筆記
  • 楽典
    • 音階、和音、リズム、音程、比較的よく使われる記号、楽語などの全般的知識、楽譜、記号等の正しい書き方、抽出された楽譜の一部による調性判別などが問われます。
  • コード進行法A
    • メロディーにふさわしいコードネームと低音を記入します。使われる和音の種類は主要3和音、属7、副3和音、これ以外の和音を適宜に使用することもできます。
  • コード進行法B
    • コードネーム付きのメロディーにカウンターラインを記入します。カウンターラインとは対旋律の素になるラインのことです。カウンターラインの音価は記載されてるコードに準じます。

ヤマハ指導グレード5級のレベル

ヤマハ指導グレード5級は音大生が就職の際に目指す資格の一つです。

問題のレベルは音楽大学入試レベルと同じくらいだとされていますが、科目数からも分かるとおりさまざまな力が求められ、また、コードの勉強は音大生でも苦手な人も多いようです。

問題集を繰り返し解けば独学でも合格できると内容だと言われていますが、ヤマハに通っていないと慣れない問題も多いと思います。その場合は、ヤマハで対策講座を受けたり、ヤマハ経験のある先生のレッスンを受けることをおすすめします。

こころ

私もコードがわからなくてオンラインで数回レッスンを受けました♪

まとめ

今回はヤマハ指導グレード5級について解説しました。

受験の際は試験日程の確認と、科目数が多いのでバランスを考えた準備が重要です。時間配分をしっかり考えて、合格を目指して頑張りましょう!

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